バンジー、アーティストの除外疑惑で『Marathon』のクレジットを調査

著者 : Adam Sep 16,2025

Bungie(『Destiny 2』の開発元)は、SFタイトル『Marathon』に別のアーティストの作品が無断転用されたとする新たな盗作疑惑に直面しています。これはアーティストライターから相次ぐ「創作物の無許可使用」主張の最新事例となります。 問題が表面化したのは、アーティストAntirealがMarathonのアルファテスト画像を公開し、2017年に自身がSNSで投稿したデザインと酷似する環境アセットを指摘した際でした。ゲーマーコミュニティでは即座に議論が沸騰しました。 > 最近公開されたMarathonα版には、私が2017年に作成したポスターデザインから流用されたアセットが環境に多数使われている > @Bungie @josephacross > — N² (@4nt1r34l) 2025年5月15日 「私が数年間かけて開発したデザイン要素に着想を得たゲームを作るためにBungieが私を雇う義務はない」とAntirealはX(旧Twitter)で表明。「しかし報酬やクレジットなしで作品が複製されているのを見るのは苦痛です」と続けました。 さらに「10年間この業界で働き、大企業がオリジナル作品を発注せずにシステム的に私のデザインを流用する様子に疲れ果てた」と指摘。「創造的な労働者が直面する構造的問題が浮き彫りになっている」と訴えました。 Bungieは迅速に対応しましたが、正式な謝罪は見送りました。スタジオは「離脱した元従業員の行為」として問題を位置づけ、関係アーティストとの直接協議を開始しました。 再生「Marathonの無許可アートワークに関する懸念を受け、直ちに調査を開始した」とBungieは声明で表明。「当該アセットは元チームメンバーが不正に提出したテクスチャシートに由来すると判明しました」と説明。 「該当元社員に関連する全アセットを精査し、検証プロセスの強化を実施する」と具体的な対策を約束。「芸術的公正の保護が最優先事項である」とし、「適切な解決のためにアーティストと直接接触中」と述べました。 今回の騒動はBungieに対する最近の一連の疑惑に続くものです。わずか数ヶ月前には、ライターが『Destiny 2』の「紅き戦争」キャンペーンに自身の未発表ストーリー要素が盗用されたとして訴訟を起こしました。Bungieが訴訟棄却を求めたものの、問題コンテンツがプレイリストから削除された後も裁判所は証拠提出を命じました。 さらに時系列を遡ると、この訴訟の数週間前、Bungieは公式NERFコラボ商品と2015年のファン制作コンセプトアートの類似性について内部調査を開始していました。報告によれば、武器の使用感や表面テクスチャといった細部まで一致していたとされます。